以下、目次となります。
生命保険の保険金額の目安
保険金額の目安について、平成30年度生命保険文化センターの調査によると、30代未満だと1,766万円、30代が2,095万円、40代が2,002万円、50代が1,671万円、それ以降は年代が高くなるにつれて、保険金額は下がっています。
このように、年代による保険金額が変化する背景には、ライフステージの変化があります。子どもの有無や子供の年齢、家族構成等によって必要になる金額が異なることによるものです。
参考までに、生命保険の金額を決めるに当たって、「必要保障額」という考え方があります。これは、世帯主に万が一のことがあった場合に、残された家族の生活を守るためには、どれくらいの保障が必要であるかを考えるものです。算式としては、次の通りです。
必要保障額=遺族の支出―遺族の収入
遺族の支出…家族の生活費、子供の学費、住居費用等
遺族の収入…公的年金(遺族年金等)、会社からの保障(死亡退職金等)、配偶者の収入、資産(貯金、株、不動産等)等
医療保険の保険金額の目安
医療保険に加入するときに、保障の大きさの目安となるのが、入院給付金の日額です。1日につき5,000円もしくは10,000円のタイプが一般的です。例えば、入院給付金日額が5,000円のタイプなら、10日間入院した場合50,000円の給付金を受け取れます。
もしも、病気やケガで入院・手術をした時には、どれくらいの入院給付金日額に設定すればいいかを考えた場合、先に紹介した高額療養費制度の利用で、一般的に自己負担限度額は、1か月に8~9万円程度となります。治療費が1か月9万円だとすれば、1日当たりの自己負担額は3,000円程度となりますので、5,000円の給付金日額でも十分賄えることになります。但し、差額ベッド代、健康保険が適用されない治療費、食事代等は全額自己負担となるので、注意が必要です。
併せて、入院給付金の支払い限度日数はが何日ぐらいが適当かに関しては、60日タイプ、120日タイプ、180日タイプなどありますが、病気やケガの平均入院日数は29.3日(平成29年調査)とされており、60日タイプで十分問題ないといえます。
生命保険、医療保険の保険金額のまとめ
30代未満だと1,766万円、
30代が2,095万円、
40代が2,002万円、
50代が1,671万円、
それ以降は年代が高くなるにつれて、保険金額は下がっていくんですね。
- この記事でのポイント
・生命保険の保険金額は年代により保険金額が変化する
・生命保険の必要保障額=遺族の支出―遺族の収入
・医療保険の入院給付金の日額は、1日につき5,000円もしくは10,000円のタイプが一般的
・医療保険は5,000円の給付金日額、60日タイプから検討してみる。